今借り換えのブームが起きています。
低金利だからと思う人が多いでしょう。確かに低金利ではあるのですが、単に市場の金利が低いからではありません。各銀行により「金利の値下げ合戦」が起きているからなのです。
銀行は2008年のリーマンショック以降、法人の資金需要が減少して借り手がいなくなってしまいました。そこで、住宅ローンに標的を向けたのです。
住宅ローン市場は残高で180兆円と超巨大マーケットです。ところが、年々住宅着工件数が落ちてきました。標的を向けたものの、肝心の家が売れないとなっては、どうしようもありません。そこで狙いを定めたのが、他の銀行が既に貸し出している既存のローンを奪ってくるというものです。
皆さんご存じの通り、市場金利はここ十数年、低空飛行を続けています。それでもブームになるほど借り換えの動きが盛んになったのは、相当の「金利ダンピング(引き下げ)」を行なったからに他なりません。
ですから、数年前に相当低い金利で借りたという方にとっても、今やもっと低い金利で貸し出していることに気がつくはずです。
しかし、この低い金利は、今借りている銀行内では適用してくれません。あなたの住宅ローンよりずっと低い金利を打ち出していても、その低金利を使えるのは他の銀行から借り換えてくれる人だけとなります。
つまり、あなたが低金利メリットを事受するには、他の銀行に持っていくしかないということです(スマホの乗り換えに似ていますね)。
(続く)
参考にしてみてください。
具体的な住宅ローン金利を比較したくなったら、こちらの比較ランキングも参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)