トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「年収のみで行う住宅ローン審査がもたらす悲劇」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「年収のみで行う住宅ローン審査がもたらす悲劇」です。
さて、個人信用情報などの属性に関して、多くの人が特に問題ないとすれば、審査は事実上、年収のみで行なっていることになります。
その結果、二つの悲劇が生まれてしまいます。
一つは、将来にわたって全く問題なく返済していけるのに、審査に落ちてしまう人が出ること。もう一つは、逆に、実は将来の問題を抱えているにもかかわらず、全く問題ないという結果が出てしまう方がいるということです。
つまり、将来破綻するリスクが極めて高いライフプランであっても、それに見合わない借入額でOKが出てしまうのです。
これは、毎年一定の割合でローン破綻者が出ている現状を見れば明らかです。厳格な銀行の審査をパスしながらも破綻者が出てしまうのは、勤務先の倒産や大病、事故など万一のケースだけではないのです。
それでも銀行は痛くもかゆくもありません。一定数の破綻者が出ることは、審査基準を設定した時から経営計画の中に織り込み済みだからです。ですから、破綻者が出たとしても銀行の中で大騒ぎすることは一切ありません。
銀行は、あの手この手で回収不能リスクを回避しています。死亡には団体信用生命保険、火事には火災保険、それ以外の想定外の返済不能には不動産担保の処分などがあります。
その担保処分手続きさえ、銀行はやりません。
それは、保証会社(保証人)がすべて代行するからです。そのための費用は、ローンを借りる利用者が保証料として何十万円もの大金を融資実行時に前払いしています。ですから、保証会社が損をすることも一切ありません。
(続く)
参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)