トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「なぜ、住宅ローンを選ぶ人が少ないのか?」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「なぜ、住宅ローンを選ぶ人が少ないのか?」です。
さて、住宅ローンは高い買い物であると同時に、一歩間違えると大変なことになるとわかっていながら、実際には多くの方が十分な検討と選択をしていません。
また、そもそも選べるということを知らなかったという方も少なくありません。その理由の大半は住宅の販売方法にあります。
不動産案件の成約率は俗に千三つ、つまり千の案件に対して成約は三つだけと言われるほど、なかなか成約に至らないと言われています。購入に携わる不動産会社は案件をまとめ上げられるかどうかが腕の見せどころ。
そんな業界の事情が、十分なローン選び、もっと言えば、理想の家づくりの阻害要因に繋がっていると思います。たとえば、土地を買って家を作る時、何が起こるのかを見ていきましょう。
大抵の場合は、まずは土地の売買契約を交わして、概ね1ヶ月後に代金を支払うというスケジュールになります。
その聞にローンを借りるための審査を受けるのですが、もしローンの審査が通らなかったら契約は無効になるという条件がついています。つまり、審査が通らなかったのに土地代をすぐに支払えと言われないための停止条件です。
これを「ローン特約(またはローン条項)」と言います。一見、購入者を保護してくれてよさそうに見えるこの特約ですが、これが曲者なのです。たとえば、土地を買って家を作る時、何が起こるのかを見ていきましょう。
契約書の作成に際して、不動産会社から問われます。「銀行はどこにしますか?」と。「えっ、これから考えようと思っていたところなので、まだ検討もしていません。」となるのが大半です。
「それでは、契約書を作成できない(銀行名が盛り込めない)ので、弊社の提携ローンをご紹介しましょうか?金利優遇が受けられるのでおトクですよ。」
そこで紹介されるのがメガバンクで、さらに提携ローンが使えるとなると、これでほとんどの人は決めてしまいます。その銀行でなければならないと思い込んでしまうのです。
1ヶ月後の資金決済なんてあっと言う聞にきてしまうのです。
次に、とりあえずの見積書を1週間で作ってもらい、ローンの申込みに必要な書類集めに奔走します。また、記入する必要のある書類もたくさんあります。なんとか書類を提出した頃には、あと2週間で土地代金の決済です。
そんな時、不動産会社からローンの審査がおりたという知らせが届きます。こうして、銀行の窓口に一切足を運ばないまま、ローンが決まっていきます。
(続く)
参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)