トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「審査金利とは?」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「審査金利とは?」です。
さて、変動金利を提供する当の銀行は、金利の変動についてどのように考えているのでしょうか?
それについてとても興味深い事実があります。それが「審査金利」という考え方です。
いくら変動金利を利用してもらいたいという思惑があるとしても、金利上昇によって返済不能になっても構わないとまでは銀行も思っていません。
そこで、住宅ローンを貸し出すにあたっては、厳格な審査を行なうことで、十分返済可能なお客様だけに絞るというフィルター機能をかけるようにしています。
審査については後で詳しく述べますが、一言で言うと、長期間にわたって返済が可能かどうかを、ローンの返済額と年収の割合によって見分けていきます。
この割合を「返済比率」または「返済負担率」と言います。
なぜ、ここで審査の話をしたのかというと、この返済比率を計算する時に使う金利、すなわち審査金利について話しておきたかったからです。
仮に融資実行時点の金利が1%だとしても、将来の金利上昇にも耐え得るかどうかの予測をしなければいけません。
ですから、審査をする場合には、高めの金利で審査をするようにしています。これが審査金利です。
審査金利は、各銀行で多少の差はあるものの、概ね4%を使用しています。言い換えれば、将来金利が4%になっても返済が可能かどうかを見ているわけです。
では、なぜ4%なのかというと、住宅ローン金利は大体1〜9%の聞で変動してきました。
35年も住宅ローンを借りると、その間に金利の高低を何回転かします。その上昇リスクがおおよそ4%程度なのです。
この4%という便宜的な金利を使って計算しても、返済が可能かどうかを見ることで、返済不能になる人が出ないようにしているというわけです。
ちなみに、全期間固定金利の場合の審査金利は4%ではなく、実際に融資実行時点の貸出金利が使われます。仮にその時点の固定金利が2.5%であれば、審査金利は当然2.5%を使用します。
(続く)
参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)