トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「金利が上がったら固定に切り替えられる?」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「金利が上がったら固定に切り替えられる?」です。
さて、金利のしくみを理解してくると必ずと言っていいほど登場する意見が、「よし、それならば今は低い変動を選んで、もし金利が上がりそうになったら固定に切り替えればいいな」というものです。
しかし、現実はそれほど簡単ではありません。なぜならば、固定金利は変動金利よりも先行して上昇していくからです。
固定金利の指標である長期金利は、市場に金利先高観が出てくると、変動金利の指標となる短期金利よりも先行して上昇していくという性質を持っています。
つまり、気づいた時にはもう遅いということがありえるのです。
金利が上がると実感するのは、自分が借りた変動金利ローンの金利引き上げのお知らせが届いた時でしょう。
住宅ローンの変動金利は、短期金利に連動するしくみになっています。
しかし市場の短期金利が上昇しても、住宅ローン金利が見直されるまでにはタイムラグがあります。
市場に金利の先高観が出てくると、まず長期金利が上昇し、続いて短期金利に波及します。
住宅ローンの変動金利が見直されるのはその後で、自分の住宅ローンの金利引き上げを知るのは長期金利の上昇が起こってから数ヶ月後、ということもあり得るわけです。
借り換えを検討して、金利の固定化の手続きをして、実際に切り替えが終了するには、さらなる期間が必要になります。
理論的には数ヶ月遅れで固定化はできるでしょうが、それも市場金利の動き、長期金利の動きをチェックしていればこそですね。
変動金利を利用されている方は1週間に一度、せめて1ヶ月に一度くらいは長期金利の動向をチェックしていただければと思います。
(続く)
参考にしてみてください。
具体的な住宅ローン金利を比較したくなったら、こちらの比較ランキングも参考にしてみてください。
>>>今月の住宅ローン変動金利比較・ランキング
(住宅ローン専門FP)