トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「5年ルールとは?」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「5年ルールとは?」です。
変動金利のしくみを理解するには、いくつかのルールを知っておかなければなりません。
・5年ルール
住宅ローンの返済には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類がありましたね。
計画の立てやすさがメリットで元利均等返済を選んだのに、6ヶ月ごとに返済額が変わってしまっては、生活設計が立てづらくなってしまいます。
そこで、金利が6ヶ月ごとに変わったとしても、毎月の返済額は5年間変更しないというルールが設けられています。これが「5年ルール」です。
ここで陥りがちなワナがあります。このルールはあくまでも返済額を変えないというだけで支払う利息の額を変えないわけではありません。
たとえば、返済額(元利金)9万9,378円を固定して、仮に当初から金利が2%でなく3%だったらどうなるか見てみましょう。
・2%の場合:返済額(元利金)9万9,378円(元金4万9,378円・利息5万円)
・3%の場合:返済額(元利金)9万9,378円(元金2万4,378円・利息7万5,000円)
毎月の返済額を変えない代わりに、利息部分が2万5,000円増えているのがわかります。これは元金部分が減った分と同額になります。
では、この減った元金2万5,000円は返さなくてもいいのでしょうか?いいえ、そんなうまい話があるわけがありません。5年たったところで再計算されて、残りの30年で返しきるように返済額が組み替えられます。
それだけではありません。5年目から元金部分が増えるだけでなく、金利が上がっているわけですから、返済額は想像以上に上がります。
仮に利息が毎月の返済額を上回ってしまった場合には、まだ支払っていない利息、すなわち「未払利息」が発生してしまいます。
一見するとありがたいしくみに見えますが、中身をよく見ると、リスクもあることがわかります。
これは金利上昇局面で起こる現象です。金利が高い時に返済計画を立てた方は何の心配もいらないでしょう。金利は下がるしかありませんからどんどん変動してください、となります。
しかし、低金利下で返済計画を立てた方は細心の注意が必要です。
(続く)
参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)