トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「繰上返済もタイミングが大事」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「繰上返済もタイミングが大事」です。
これまでの事例のDさんは、たったの10年でCさんとは700万円以上の預金残高の差が出てしまいましたね。これは700万円トクしたというのではなく、これから訪れる教育資金支払ピークへの備えができたということに他なりません。
それでは、何もしない(おトクな行動をなに一つ取らない)Cさんのほうが正しいのでしょうか?
実は、Cさんにはこの後やるべき宿題が残っています。子どもが大学を卒業したら、35年で組んだローンを繰上返済することです。
Cさんはこの時54歳ですから、定年退職まで6年残っています。教育費の支払いが終わっていますので、毎年100万円ずつ繰上返済すれば、600万円返せますので、60歳完済が可能となるのです。
ポイントは、末子の大学卒業時の年齢です。不安などで住宅購入をためらって先延ばしにしていると、この繰上返済に最高の時期を短くしてしまいかねません。
こういった観点からしても、家は早く買ったほうがいいのです。
さらに、こんな疑問を持つ方もいるでしょう。
買うのが遅くなって、子どもの卒業後の繰上返済時期が少ない人は買わないほうがいいですか?と。
答えはノーです。60歳までに完済する必要はありません。60歳以降も働くことは当たり前の時代になっていきますし、何より賃貸派の方が生涯家賃を支払い続けるのに比べたら、ずっとマシです。
ただ、老後にもローン残高が残る場合に一つだけ注意点があります。それは繰上返済する時に返済額軽減型を選ぶということです。
なぜならば、期間短縮型では返済額が減らないので、正社員が終了してから年金受給までの無年金期間に、返済が苦しくなってしまうからです。
返済額軽減型で10万円の返済額が7万円になっていれば、楽々返済できますね。
(続く)
参考にしてみてください。
具体的な住宅ローン金利を比較したくなったら、こちらの比較ランキングも参考にしてみてください。
>>>今月の住宅ローン変動金利比較・ランキング
(住宅ローン専門FP)