トップページ > 住宅ローン金利の基礎知識「家を購入する最適なタイミングはいつ?」
住宅ローン変動金利比較口コミがご案内する住宅ローン金利の基礎知識。今回は「家を購入する最適なタイミングはいつ?」です。
先日のコラムで、頭金は物件価格の2割が適正なのか、適正な金額が用意できるまで購入は待ったほうがいいのかという疑問が残っていました。
CさんDさんの例では、頭金を入れすぎず、手元に残しておいたCさんのほうが安心プランだったわけですが、この話はその他の諸条件を含めた事例でした。
したがって、ここでは頭金のことだけに限定して検証してみましょう。
家賃が10万円、年間の貯蓄可能額が100万円の夫婦が3年後に家を買うべきかどうかについて検討する時、何を考慮すべきでしょうか?
家を買ってしまえば(ローンを完済してしまえば)、老後は家賃を払わなくて済みます。ということは、3年間待つと360万円(10万円の3年分)の家賃を余計に支払うことになります。
1年間で100万円貯蓄ができる人が家賃並みのローン返済で家を買うならば、3年間で300万円の繰上返済ができるので、いつ買っても3年後のローン残高は同じになります。
また、今すぐ買って、結果的に60歳までに完済できる実力がある人ならば、3年後に購入を延ばすことは、完済年齢が63歳に延びてしまうことになります。
もっと言うと、ちょうど子供たちの入学時期にぴったりかもしれません。また、3年後には金利が少しは上昇しているかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、自己資金が増えるのを待っていたら、最適なタイミングで家を買えなくなる恐れがあるということです。
少々荒っぽい比較になったかもしれませんが、整理してみましょう。
・自己資金は多いほうがいい
・だからと言って、数年待つことは得策とは限らない
・用意した自己資金のうち、頭金と預金に残す割り振りが大事
では、自分の場合はどうすればいいのでしょうか?
正解は、その他の諸条件やライフプラン(将来の長きにわたる資金計画)を加味しなければ、正しい答えは得られないということです。
なかでも、頭金がほとんどないから家は買ってはいけないのかとあきらめてしまっている人には、決してそのことだけであきらめないでいただきたいと思います。
(続く)
参考にしてみてください。
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(住宅ローン専門FP)